田植え体験から2ヶ月が経過した8月14日に田んぼに行って来ました。
植えた時は10㎝程だった苗が草丈80cmにも生長してました。
目的は “田んぼの草取り体験” でしたが、草丈が高く株間に入っての作業は難しいので、畔に近い所の稲株回りの草取りに専念する事にしました。
尚、今回はお盆休みと重なり予定が入っていた方が多く、田んぼに行けたのは息子家族のみでした。
草取りをしながら子供(孫)たちが気になるのは、田んぼの生き物!
白いオタマジャクシ や カエル を見つけて興奮気味でした。
田植え体験から2ヶ月が経過した8月14日に田んぼに行って来ました。
植えた時は10㎝程だった苗が草丈80cmにも生長してました。
目的は “田んぼの草取り体験” でしたが、草丈が高く株間に入っての作業は難しいので、畔に近い所の稲株回りの草取りに専念する事にしました。
尚、今回はお盆休みと重なり予定が入っていた方が多く、田んぼに行けたのは息子家族のみでした。
草取りをしながら子供(孫)たちが気になるのは、田んぼの生き物!
白いオタマジャクシ や カエル を見つけて興奮気味でした。
店舗脇に設置した 発泡スチロールのミニ田んぼ に、田植え体験の時に譲って頂いたイネの苗を植えました。
1つは例年通り “苗1本植え” で、もう1つは息子の要望で “苗5本植え” としました。
1本の苗は、活着する(根が張る)と「分げつ(枝分かれ)」して5本程に増えるので、その記録を撮っています。
尚、ミニ田んぼの様子を見ている方にイネの草丈が分かるように計測棒を立てました。
以下、先ずは7月24日までの分げつの様子をご報告致します。
埼玉・鴻巣市の生産者・寺山さんのご協力により行なわれた「田植え体験」が、7月1日付の日本農業新聞 と JAさいたまの広報誌「saitama」7月号に掲載されました。
6月11日、4家族19名が参加し、埼玉県鴻巣市の寺山さんの田んぼで「田植え体験」をしました。
寺山さんから植え方の説明を受けたあとに、約4アール(120坪)程の圃場に裸足で入り、泥んこになりながらもイネの苗(品種は、埼玉の奨励品種「彩のかがやき」)を植えました。
子供たち(園児~小4)は田んぼの中でカエルやドジョウ・アメンボなどを見つけたりと、教室では学べない貴重な体験を楽しんでいました。
お父さんお母さんも田んぼに入られ、全員が休憩も取らずに苗を植え続け、約1時間30分程で田植えは無事終了しました。
今後は8月に成長観察、そして10月10日頃に「稲刈り体験」を予定しています。
2022年(令和4)、気温(気象)のデータ収集を始めました。 この収集は米騒動が起きた平成5年以降から行っている私独自の<自己流チェック法>です。「お米の収穫に影響を及ぼす気温」について少し専門的になりますが、イネの生育ステージ の説明を交えながら、お米の収穫の判断目安としているチェック事項を公開します。
イネは低温に弱く、長く続くと不稔モミ(実がならない)が発生します。逆に、高温の日が長く続くと白未熟粒(お米の一部が白くなる)が発生し易くなります。
私はこの危険を早期に察するために、毎日の最高気温と最低気温において平年値との差を比較し、写真のように一定以上の気温差がある時に目視で分かるよう色塗りし、危険となる事象を察する資料データとしています。
平年との差が +4℃以上は ピンク色
平年との差が ー4℃~ ー4.9℃は 黄色
平年との差が ー5℃以下は 水色
【補足】 一番右列の水色は「雨」をチェック
① 田植え後 5月中・下旬の 「活着期」 と 「分げつ期」
低温・日照不足が続くと、茎が細く軟弱になり、倒伏し易くなる。
② 7月上・中旬の 「幼穂形成始期・えい花分化期・幼穂形成期・減数分裂期」
この期間は “お米の赤ちゃん” が育つ大事な時期なので、低温に最も弱い時期です。平均気温が20度以下、また夜温(最低気温)で16度以下の日が長く続くと、不完全なえい花や 花粉の奇形が発生し、不稔になります。
③ 8月上旬の 「出穂・開花期」
この期間も平均気温が20度以下、夜温で16度以下の低温日が長く続くと、花粉管の伸長が 停止し、花粉は受精能力を失うため、不稔モミ(実が入らない)が多く発生します。
イネの幼穂を保護する為に、田んぼの水を深くする「深水管理」をします。
深水の目安は、幼穂形成期(出穂前20~25日)で10cm以上。 減数分裂期(出穂前8~15日)で15~20cm以上と言われています。
お米は亜熱帯性の植物ですので暑さには強いですが、近年のような猛暑には影響が出ます。
出穂後20日間の最高気温が平均31~32度以上、また同期間の最低気温(夜温)が平均23~24度以上になると、白未熟粒(お米の一部が白くなる)や胴割粒が発生し易くなります。 白未熟粒となったお米の味は変わりませんが、大量に発生すると規格外というお米になり、 農家さんの収入が大きく減少します。
【高温障害への対策】
水稲や果樹・野菜・花き・乳用牛など、日本の農業生産現場に地球温暖化の影響と見られる 高温障害の発生リスクが高まっています。
水稲(お米)では、白未熟粒や粒の充実不足、そして胴割粒などです。これらの対応策として国内では、高温に強い「高温耐性品種」の研究・開発が進められ、現在では各県で育種され、ブランド米として流通・販売されています。
戸辺米穀店で取扱う “ 高温耐性品種 ” の提携米は2品種、山形・南陽おいしいお米の会さんの「つや姫」と 富山・林さんの「富富富 (ふふふ) 」です。今後はさらに地球温暖化がもたらす影響を見据え、新たな高温耐性品種米をご案内できるよう準備を進めています。
9月は台風の時期ですので、発生したら台風情報を収集して進路等を注意します。
自然の力には逆らえないですが、田んぼが冠水したり、稲が倒れるなどの被害に遭うと品質や収量に影響が出てしまいます。 また、病気の発生が懸念されます。
専門用語が並びますが、田植え ~ 収穫までの期間をイネの生育に沿いながら、その生育過程を説明させて頂きます。(事例は、関東甲信越・南東北)
「イネの生育ステージ」
4月上旬~ 苗代期 ‥‥ 種籾を発芽させ、苗床に播種して苗づくりをする期間。
5月上旬~ 田植え
5月中旬~ 活着期 ‥‥ 田植え後、苗が根付くまでの期間
5月下旬~ 分げつ期 ‥‥ 草丈を伸ばし茎数を増やす期間(木でいう、枝分かれの事)
6月末 ~ 幼穂形成始期 ‥ 茎の生長点に穂の基になる幼穂(1mm位)が作られる期間
7月上旬 ~ えい花分化期 ‥ 枝梗の先にイネの花のつぼみが出来る期間。
えい花とはイネの花のことで、それが一粒一粒の籾になる。
7月中旬 ~ 幼穂形成期 ‥ 幼穂が5mm位になると形成期と言う。(出穂18日前)
減数分裂期 ‥ 染色体の数が半分になる細胞分裂期のこと。
花粉などの生殖細胞が作られる。(出穂12日前)
7月下旬 ~ 穂ばらみ期 ‥ 幼穂が徐々に大きくなる期間。(出穂6日前)
8月上旬 ~ 出穂・開花期 ‥ 穂が出て、お米の花が咲く時期(開花の適温は30度)
8月中旬 ~ 乳熟期 ‥ モミの中に乳状の実が入る時期
9月上旬 ~ 黄熟・完熟期 ‥ 実が熟してきて重くなり、黄金色に稲穂が垂れる時期
9月下旬 ~ 成熟期 ‥ 稲刈り(収穫)
玄米の光沢を良くし、品質を高めるためには適期に刈り取ることが重要なのですが、農家さんは何を目安にして稲刈りを始めるのでしょうか。経験からと言うのもあるでしょうが、以下の3点を目安にしている様です。
① 出穂してから 40 ~ 50日後
② 出穂後の積算温度 950 ~ 1100度
③ 稲の葉色を見る 色落ちしたら (濃い緑 ➜ うす緑になる)
長い説明になりましたが、最後までお読み下さり有り難うございます。
私たちの食卓に上がる “美味しい農産物” の背景には「自然を相手に頑張っている農家さんがいる」、という事に気が付いて下されば幸いです。 そして今後、国内の生産者を応援して下さると、より嬉しく思います。
尚、本文は、2019年7月19日に投稿したコラム “イネの生育と気温(気象)との関係” の内容をより判り易くし、理解して頂くために再編集いたしました。
富山県・林さんから数量限定で仕入れていました富富富(ふふふ)ですが、1/14に完売となりました。 ありがとうございました。
次の入荷は2022年10月頃を予定しています。
本年度より富山県・林さんから数量限定で仕入れていました富富富(ふふふ)ですが、残すところ後一体(30kg)となりました。 年明けはあると思いますが、無くなり次第終了となります。 その際はご了承下さい。
皆さま、良いお年をお過ごし下さい。
「他店の” つや姫 “と何が違うの?」 と聞かれることも多いので、今日は違いについて説明したいと思います。
2010年(平成22) 10月10日 に新しい品種としてデビューした “山形・つや姫”はデビュー当初から当店でも取り扱いを始めました 。
『粒が大きく“艶やか”に白くふっくらと炊き上がり、粘り程良く滑らかで、冷めても美味しいお米』
との評価の通り、当店でも人気のお米となりました。
他店との違いは大きく2つあります。
①品質を保障された「山形県産のつや姫」をお届け
つや姫は山形県内の生産者からコシヒカリに代わる品種が求められ、選抜や食味試験を繰り返しながら10年の歳月をかけて誕生させました。
「つや姫の優れた品種特性」 に 「栽培管理 及び トレーサビリティーの徹底を図る」等の方針が連携され、山形県では、県を挙げて“つや姫のブランド化”を推進しています。
(1) 生産者 …… 県知事に認定された生産者が 栽培適地で生産
(2) 栽培方法 …… 有機栽培 と 特別栽培米 に限定
(3) 生産体制 …… 統一したマニュアルに基づき生産
(4) 出荷体制 …… 品質基準を設定し、食味をチェックして出荷(タンパク質含有率6.4%以下だけを つや姫 単一銘柄 として出荷)
(5) 炊飯米調査 … 炊飯米の旨味成分である グルタミン酸 や アスパラギン酸 がコシヒカリより多く含まれている
最近では、宮城・島根・大分・長崎など他県でも栽培され始めていますが、品種は同じでも管理体制が異なります。
※他県産との見分け方のポイント
山形県産つや姫の米袋には、登録証に記載されている「つや姫のロゴマーク(※のデザイン)」をデザイン化した米袋を使用しています。
②作る人の顔がわかる“つや姫”
当店の“つや姫”は、山形県産であることに加えて生産者を特定したお米なので、
『山形・南陽おいしいお米の会の“つや姫”』としてご紹介して取り扱っております。
尚、南陽おいしいお米の会とは30余年前から信頼関係を深め、「毎年収穫前に1年分を契約」して提携米としてお客様にお届けしています。
何よりも「白いごはん」が大好きな人に” つや姫 “をお勧めします。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
寒い日が続きますが、今年も残すところ1ヶ月となりました。
年末年始の営業案内と購入者特典のご案内になります。
・年末年始の営業案内
12/26(日)は休みとせず、8〜18時まで営業します
1/1(土)〜1/4(火)は正月休みをいただきます
1/10(月)はお休みをいただきます
・2022年カレンダー
購入者の方に2022年のカレンダーをお配りしています。
サイズは横20cm×縦46cmと小さめのサイズで、月毎に季節の料理が紹介されています。
※数に限りがある為、なくなり次第、終了とさせていただきます
皆様、お体に気をつけて良いお年をお過ごしください。