5. お米を食べながら資源を有効に使おう!

 国民が一年間に食べるお米の消費量ってどの位なのでしょうか?

農林省が毎月公表している”米の一人当たりの消費量(外食含む)”から逆算すると、 年間で約750万トンになります。

このお米は、”ビニール”や”ラミネート” などの包装資材(原料は石油)の米袋に入れられ ご家庭や外食店に納入されますが、仮にこの750万トンが総て10kgの米袋で納入されたとすると使用する米袋は

7,500,000×1,000÷10=7億5000枚/年

となります。
しかし、一般家庭における1回の購入量は5kgが主流となっており、外食店への納入も 小袋詰めが増えていることを考慮すれば米袋の年間使用枚数は上記の1.5倍の 『11億2500万枚/年』に達するものと思われます。

驚くほどの数ですね。

けれどこの米袋、開封後はそのほとんどが再利用されずにゴミとして捨てられて いるのが現状です。何て無駄なことをと多くの方が思うでしょうけれど、こうした袋を回収して 溶かし再利用する循環システムがまだ整備されてないからです。

そこでいろいろと試行錯誤した結果、米袋の素材をビニールから『紙』へ切り替えるとの結論に達しました。

理由は、

 1. お米を入れるのに最も適している素材である
 2. 店舗での陳列や配達にも支障が生じない。
 3. リユース(再使用)可能な袋とすることにより、資源を有効に使うことが出来る。

との視点からで、この提案を成功させるには、消費者の方々のご理解ご協力が不可欠です。