イネの生育ステージ

専門用語が並びますが、田植え ~ 収穫までの期間をイネの生育に沿いながら、その生育過程を説明させて頂きます。(事例は、関東甲信越・南東北)

育苗期     

4月上旬~
 苗代期 ‥‥ 種籾を発芽させ、苗床に播種して苗づくりをする期間。

分げつ伸長期

5月上旬~
 田植え  
5月中旬~
 活着期   ‥‥ 田植え後、苗が根付くまでの期間 
5月下旬~
 分げつ期  ‥‥ 草丈を伸ばし茎数を増やす期間(木でいう、枝分かれの事) 

穂づくり期

6月末~
 幼穂形成始期 ‥ 茎の生長点に穂の基になる幼穂(1mm位)が作られる期間
7月上旬 ~
  えい花分化期 ‥ 枝梗の先にイネの花のつぼみが出来る期間。 えい花とはイネの花のことで、それが一粒一粒の籾になる。 
7月中旬 ~ 
 幼穂形成期 ‥ 幼穂が5mm位になると形成期と言う。(出穂18日前)
 減数分裂期 ‥ 染色体の数が半分になる細胞分裂期のこと。 花粉などの生殖細胞が作られる。(出穂12日前)
7月下旬 ~
 穂ばらみ期 ‥ 幼穂が徐々に大きくなる期間。(出穂6日前)

結 実 期

8月上旬 ~ 
 出穂・開花期 ‥ 穂が出て、お米の花が咲く時期(開花の適温は30度)
8月中旬 ~  
 乳熟期 ‥ モミの中に乳状の実が入る時期
9月上旬 ~
 黄熟・完熟期 ‥ 実が熟してきて重くなり、黄金色に稲穂が垂れる時期
9月下旬 ~
 成熟期 ‥ 稲刈り(収穫)

雄しべ6本、(中央に)雌しべ
「お米の花」 (出穂・開花)

【適期刈取日の目安】

玄米の光沢を良くし、品質を高めるためには適期に刈り取ることが重要なのですが、農家さんは何を目安にして稲刈りを始めるのでしょうか。経験からと言うのもあるでしょうが、以下の3点を目安にしている様です。

① 出穂してから     40 ~ 50日後 
② 出穂後の積算温度  950 ~ 1100度
③ 稲の葉色を見る   色落ちしたら (濃い緑 ➜ うす緑になる)

稲刈り
収穫を待つ稲穂