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(b)良い意味でのお米のブレンド=「こめ屋の合わせ技」
(b)良い意味でのお米のブレンド = 「こめ屋の合わせ技」
生産の現場では、「被害の分散」と「作業の分散」が出来るよう地域に適した 数種類の品種を選んでお米を作付します。そして、自然の恩恵と耕す人の力により 育み収穫されたお米を食べる消費者は、一年中いつでも同じ品質・同じ食味であることを望みます。
しかし、その年その年の天候はそれぞれ異なり、それに伴い生育状況も変わりますので、 同じ産地に同じ品種を作付しても収穫されるコメが前の年と比べ、同じ品質・同じ食味・ 同じ収量になることは先ず有り得ません。 また、同じ銘柄米100%のお米で"とりたての新米時期"と"一年近く経過した夏の時期"に 品質や食味を比較すると後者の方が双方とも低下するのはご存知の通りです。 そこで、こうした問題点を解消し、年間を通して食味の安定を図る方法として考え出されたのが 『お米のブレンド』です。
一般的にお米のブレンドと聞くと高品質のお米に安いお米を混ぜる、いわゆる格上げ混 米という悪いイメージを浮かべてしまいますが、数種類のコーヒーの豆を合わせ"コク と香りのある味に仕立てる"ように、お米においても数種類の品種を合わせ、その割合 を調整することによって銘柄米100%のお米よりも食味をアップさせたり、年間通して食 味を安定させたり、料理に合わせたりと『良い意味でのブレンド』を行なうことが出来ます。
もしここでお米を食べる人たちが
(1)ブレンドの良さを理解し、自然の恩恵と耕す人の力により 収穫されたその年その地域のお米を良い点も悪い点も全部ひっくるめて
(2)「地域を農家を丸ごと食べよう」と受け入れて下さるならば、
作る側は 地域に適したお米の作付け計画を偏ることなく、今までよりずっと 楽な気持ちで無理のない計画を立てる事が出来るのです。
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